施設概要
いしかわ動物愛護センター「しっぽのかぞく」は、石川県が令和3年に制定した「石川県動物の愛護及び管理に関する条例」で掲げる理念である「人と動物の共生する社会の実現」を目指し、石川県が設置、運営する施設です。
人と動物の共生社会の実現に向け、動物の保護や譲渡の推進、情報発信などの様々な活動に、市町、動物愛護推進員等のボランティア、獣医師会等の関係者が一体となって取り組む拠点として、県森林公園内に本施設を整備しました。
[構造・規模]
- 構造:木造平屋建(県産材利用)
- 延床面積:992㎡
- 最大収容頭数:犬30頭、猫70頭
- ドッグラン面積:2,000㎡
<機能と役割>
1 動物の命を守る
- 保護した動物を、動物福祉に配慮した適切な環境で飼育
- 終生飼育や地域猫活動等の推進を通し、県に引き取られる犬猫を削減
2 動物の命をつなぐ
- 保護した動物を譲渡対象とするため治療や訓練を実施
- 県の代わりに自宅等で動物を飼育する一時預かりボランティアを確保し育成
- 譲渡ボランティアとの連携による譲渡推進
3 動物の命について学ぶ
- 災害時に備え、備蓄品の準備及びペット同行避難の必要性について啓発
- 動物の命の大切さや適正な取扱いを学ぶため、子供に向けた動物愛護教育を実施
- 正しい飼い方やしつけ方を学ぶため、飼い主に向けた適正飼育の普及啓発
開館時間
- 開館時間:午前9時から午後5時まで
- 休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合、翌平日)、12/29~1/3
館内のご案内
エントランスホール
動物愛護や飼育方法に関する啓発資料、譲渡犬猫等の情報の掲示を行います。
また、ボランティアの活動内容を紹介するスペース、動物に関する様々な本を読むことができるスペースを設けています。
マッチング室1
適正な譲渡につなげるため、譲渡を希望される方が実際に猫に触れ合って相性を確認するための部屋です。
また、猫の完全室内飼育の啓発のため、家庭の飼育環境を再現しています。
県産材を活用したキャットタワーやキャットウォークを設置しています。
マッチング室2・グルーミング室
【マッチング室2(左)】適正な譲渡につなげるため、譲渡を希望される方が実際に犬猫に触れ合って相性を確認するための部屋です。
【グルーミング室(右)】譲渡用の犬猫を清潔に保つため、シャンプーや毛のカットを行うための部屋です。
研修室
子供を対象とした動物愛護教室、ボランティアを対象とした研修会等、様々なイベントを開催するための、最大60名まで収容できる部屋です。
譲渡猫室
譲渡対象の猫を飼育する部屋です。譲渡を希望される方が猫の様子を見学できるつくりになっています。
譲渡犬室
譲渡対象の犬を飼育する部屋です。譲渡を希望される方が犬の様子を見学できるつくりになっています。一頭一頭に室内、室外スペースがある等、犬がストレスを感じず、落ち着いて過ごすことができる環境です。
ボランティア室
ボランティア同士の打ち合わせ、ボランティアと動物愛護センター関係者との打ち合わせの場を行うための部屋です。
トリアージ室
収容された犬や猫は、ここで獣医師の検査を受けます。その後、動物の性質や健康状態に応じて、それぞれに適した部屋へ振り分けられます。
検疫・観察室(犬、猫別)
収容された犬猫を飼育し、譲渡のために健康状態や性質を観察するための部屋です。
検疫・観察後、譲渡可能になった犬猫は譲渡犬室や譲渡猫室に移動します。
※写真は犬検疫・観察室
隔離室(犬、猫別)
感染症や病気の疑いがある犬猫を飼育するための部屋です。他の犬や猫に病気が移るのを防ぐとともに、病気の犬猫の経過観察や治療等を行います。
検査・処置室
収容動物の検査や治療等を行います。血液検査など、様々な検査を行うための機械を設置しています。
ドッグラン(一般の方用)
北陸の気候に合わせ、通年で快適に過ごすことができる屋根付きの広場を設置しています。また、多くの犬が安心して利用できるよう、犬の大きさに合わせた専用エリアに区分けしています。ウッドチップを敷いたスペースもあります。
ドッグラン(収容犬用)
収容している犬が運動するためのドッグランです。